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ドクターコラム

保険診療で行う「眼瞼下垂症手術」について

2023.09.01

目の整形

大阪難波のMIYAフェイスクリニック院長の宮里です。

「眼瞼下垂症」とは、上まぶたの縁が常に下がって黒目(瞳孔)にかぶるために視野が狭くなる機能障害が生じた病態であり、むしろ逆にその合併症(頭痛、肩こりなど)をきっかけに初めて気づかれることもあります。

 

【眼瞼下垂症】

眼瞼下垂症の程度

眼瞼下垂症の程度
眼瞼下垂症の進行は、初期では多くの方は気づかず中等度や重度になってから受診される方が多いです。眼瞼下垂セルフチェックでご自身の今の状態をチェックしてみましょう。

 

眼瞼下垂症の種類

■先天性眼瞼下垂症
まぶたを上げる主な筋肉(眼瞼挙筋がんけんきょきん)の働きが低下しており、生まれつきまぶたが下がっている状態

■後天性眼瞼下垂症
まぶたには眼瞼挙筋の端に挙筋腱膜が付いており、挙筋腱膜がゆるんだり、瞼板(けんばん)から外れるため、力を伝えることができずにまぶたを上げられなくなった状態
また、筋肉に「まぶたを上げる」という指令を伝える神経の機能が落ちても「眼瞼下垂」になります。

眼瞼下垂症が原因で起こる症状

眼瞼下垂症では以下のような症状が現れます。

・眼が開けにくい
・まぶたが重く物が見えにくい
・額の筋肉を使って目を開けようとするため眉毛が上がる
・眼が小さくなり眠たそうに見える
・目が疲れやすく、頭痛や肩こりがひどい
・おでこにシワがよる

眼瞼下垂症の後天性原因

眼瞼下垂症の特に多くみられるのが後天性眼瞼下垂症です。後天性の主な原因は以下のようなものが考えられます。

・加齢
・ハードコンタクトレンズの長期使用
・花粉症などが原因で眼を日常的にこする
・アイメイクやクレンジングなどでまぶたに強い力が加わる
・交通事故などの外傷性のもの
・白内障の術後
・脳疾患などによるまぶたを上げる神経(動眼神経)の障害や異常

このような状態が続くと眼瞼下垂症を発症する可能性があります。

眼瞼下垂症セルフチェック

1.目を軽く閉じて顔を正面に向けます。
2.眉の上を指で軽く押さえます。
3.そのままの状態で目を開けます。
4.この時におでこに力が入ったり、目が開きにくかったりする場合は眼瞼下垂症の可能性があります。
まずはカウンセリング状態を見させていただきますのでお気軽にご相談下さい。

眼瞼下垂症の手術の流れ(保険診療)

・局所麻酔を行います。
・まぶたの皮膚を切開して緩んでいる挙筋腱膜を短縮し、瞼板を調整して見開きの改善を行います。
・縫合します。

眼瞼下垂症手術のリスクと副作用

眼瞼下垂症手術の術後は以下のような症状が出る可能性があります。
腫れ、浮腫、内出血、血腫、左右差、傷跡、ドライアイ、感染症、兎眼

傷跡(痕)が落ち着くまで2週間~1ヵ月程度、気にならなくなるまで3~6ヵ月は必要です。傷跡(痕)あ、二重ラインに沿って切開し、形成外科の技術で緻密(ちみつ)に縫合するためほとんど目立たなくなります。

 

眼瞼下垂症の治療は保険診療可能なのか

眼瞼下垂症の治療方法は、「眼瞼下垂症」の病名で診断されれば、保険診療下で治療をうけることができます。
この治療は外科手術で切開を伴う方法のため、上まぶたの見開きが良くなり目がパッチリと大きくなるため、見ため(外観)に関する審美(美容)的な効果も有します。
そのため、眼瞼下垂症手術による治療を受けた方の見ための変化は、全く事情を知らない知人からみると、相手が美容整形手術を受けてきたかのように思わせてしまうこともあります。

そうであるならば、『目を大きくパッチリさせるために眼瞼下垂手術を受ければ良い!』と思われるかもしれませんが、実際はそういうわけにはいきません。
保険診療での「眼瞼下垂症手術」は、眼瞼下垂症の病名診断に対する治療として行うことになるため、審美目的では、当然ながら保険治療を受けることはできません
しかしながら、そのようなことを担当医からしっかりと説明されずに保険診療での「眼瞼下垂症手術」を受けられる患者様がおられ、結果的にご本人様にとって気にいる見ためにならなかったことを理由に、修正希望の相談で当院へご相談に来られる方も多く見受けられます。

繰り返しになりますが、保険診療での治療方法は、患者様の審美的な要求にお応えすることはできません。気にいる結果になるかも?と期待しても不確実なことであるため、見ためにこだわるならば、保険診療を離れ、自費診療で担当医と事前に綿密な打ち合わせた上での美容外科治療をおすすめします。

当院では、このような審美的なご要望にお応えする患者様のために、「見開き拡大手術」という名称で自費診療手術を行っており、保険診療で行う「眼瞼下垂手術」と明確に区別をさせて頂いております。

保険診療では、あくまで視野障害の改善のみの治療方法になりますが、眼瞼下垂症の適応であっても

・上まぶたのふち(瞼縁)の形態(例えば、丸みのある?少しつり目ぽく?など)
・気になる皮膚のたるみをとりたい(皮膚組織の切除)
・二重幅、二重ラインの形態など徹底的にこだわりたい
などの審美的なリクエストは、自費診療の「見開き拡大手術」が適応になります。

それでは、MIYAフェイスクリニックでは保険診療の「眼瞼下垂症手術」は受けれないのか?
→ 可能です!

MIYAフェイスクリニックの見開き拡大術(眼瞼下垂術)ページはこちら

 

MIYAフェイスクリニックの眼瞼下垂症の治療について

当院は、健康保健法や国民健康保険法で定められた保険医療機関でもあり、保険証が使える診療所として指定を受けておりますので、保険診療の「眼瞼下垂症手術」の対応も行っています。

当院では、眼科のクリニック様より眼瞼下垂症の患者様のご紹介を受けることが多いのですが、必ず紹介状が必要ということは全くありません。保険診療で視野改善をして生活の質を上げる治療を受けたいと思われる方のご来院も歓迎致します。

最近では保険、自費など関係なく、手術をご検討される患者様は事前にネット検索などでたくさんの予備知識を得ることができます。
保険診療を受けて、希望しているわけでもなく結果的に見ための変化も生じることになってしまうならば、腕のいい医者、つまり美容的な感性のある経験豊富な美容外科医、保険医かつ形成外科専門医に診てもらう方が安心と思われる方も少なくないかと思います。
保険診療では治療範囲に制限があり、かつ医者任せの治療方法になります。特に顔の治療においては、10人の外科医がいれば、審美的に10通りの結果の相違が生じることとなりますので、保険診療もしくは自費診療で治療をうけるか?、そしてクリニック選び、医師選びには慎重になって頂きたいと思います。

 

MIYAフェイスクリニックの見開き拡大術(瞼下垂治療・上まぶたのたるみの切除・二重ライン形成)ページはこちら

MIYAフェイスクリニックの目元の症例一覧はこちら

本ページを監修した
医師情報

<医師名>

院長 宮里裕

院長 宮里裕

<資格>

  • 医学博士
  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 医学博士
  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員

<医師の経歴>

1997年
近畿大学医学部 卒業
2003年
近畿大学大学院医学研究科 卒業。同附属病院形成外科(医学部講師)及び麻酔科、他関連病院形成外科(部長)等を経て、美容外科の基礎となる形成外科、麻酔科の診療実績を積み重ねる。
2008年
リッツ美容外科 大阪院
2011年
恵聖会クリニック 心斎橋院院長
2019年2月
MIYAフェイスクリニック 開院

<所属学会情報>