ドクターコラム
リジュランi・リジュランHBとは?
~肌そのものの質を整える「肌育治療」~
2026.10.30
シワ治療
シワを埋めるだけではない、新しい肌のエイジングケア
大阪難波のMIYAフェイスクリニック院長の宮里です。
年齢とともに気になってくる、肌のハリ不足、乾燥、小じわ、キメの乱れ。
こうした肌の変化に対して、最近注目されているのが「肌育治療」です。
これまでの美容医療では、シワをヒアルロン酸で埋めたり、ボトックスで表情ジワを改善したり、レーザーでシミを治療したりする方法が一般的でした。
一方、肌育治療は、肌の質感やコンディションそのものを整えることを目指す治療です。
当院では、その選択肢として「リジュランi」と「リジュランHB」をご案内しています。
リジュランとは?
リジュランは、サケ由来のポリヌクレオチド(PN)を主成分とする注入製剤です。
PNはDNAを構成する成分に関連した物質で、皮膚の状態を整える働きが研究されています。
肌のハリや弾力、小じわ、キメなどの改善が期待される一方、効果には個人差があり、すべての肌悩みを解消できるわけではありません。
リジュランには複数の種類があり、それぞれ成分や性状が異なります。
リジュランi|目元などの薄い皮膚に
リジュランiは、皮膚が薄くデリケートな目元への注入を考慮して設計された製剤です。
目の周囲は皮膚が薄く、年齢による小じわやハリ不足が現れやすい部分です。
リジュランiは、こうした目元の肌質改善を目指す治療の選択肢となります。
ただし、目の下の膨らみや深いくぼみ、余剰皮膚によるたるみを直接解消する治療ではありません。
リジュランHB|保湿と肌質改善を同時に考える
リジュランHB(正式名称:リジュランHBプラス)は、PNに加えてヒアルロン酸と局所麻酔成分のリドカインを配合した製剤です。
ヒアルロン酸には水分を保持する性質があり、肌のうるおいや質感を整える効果が期待されます。
また、リドカインが含まれているため、注入時の痛みへの配慮がなされていることも特徴です。
乾燥や小じわ、ハリ不足など、複数の肌悩みに対して検討できる製剤ですが、効果や適した注入部位は診察によって判断します。
リジュランiとリジュランHBの違い
どちらもPNを含む製剤ですが、大きな違いは配合成分と製剤の特徴です。
リジュランi
PNを主成分とし、目元など薄い皮膚への使用を考慮した製剤
リジュランHB
PNにヒアルロン酸とリドカインを配合し、保湿効果と注入時の痛みにも配慮した製剤
どちらが優れているというものではありません。
肌の状態、治療する部位、改善したい症状によって選択することが大切です。
肌育治療だけですべての若返りができるわけではありません
ここは、当院が特に大切にしている考え方です。
肌育注射は、肌の質感や小じわの改善を目指す治療ですが、皮膚の大きなたるみや輪郭の変化を根本的に改善するものではありません。
例えば、フェイスラインのたるみにはフェイスリフトなどの外科治療が適している場合があります。
反対に、外科手術でたるみを改善しても、肌の乾燥や細かなシワまで解消できるわけではありません。
顔の形を整える治療と、肌の質を整える治療。
それぞれに役割があり、必要に応じて組み合わせることが、自然でバランスのよい若返りにつながると考えています。
治療後の経過と注意点
リジュランは注射による治療のため、施術後に赤み、腫れ、痛み、内出血、注入部位の一時的な膨らみなどが生じることがあります。
まれに感染、アレルギー反応、しこりなどの合併症が起こる可能性もあります。
また、1回で十分な変化が得られるとは限らず、肌の状態に応じて複数回の治療を検討することがあります。
治療回数や間隔については、診察時にご相談ください。
最後に|肌の質にも目を向けた美容医療を
美容医療というと、シワを取る、たるみを引き上げる、顔の形を変えるといった治療が注目されがちです。
しかし、若々しい印象を考えるうえで、肌そのものの質感も大切な要素です。
当院では、外科治療だけでなく、肌育注射や美容皮膚科治療にも力を入れ、患者さん一人ひとりの肌の状態やお悩みに合わせた治療をご提案していきたいと考えています。
大切なのは、流行している治療を受けることではなく、ご自身の肌に本当に必要な治療を選ぶこと。
MIYAフェイスクリニックでは、それぞれの治療のメリットだけでなく、限界やデメリットも丁寧にご説明してまいります。
