ドクターコラム
フェイスリフトをすると毛穴も小さくなる?
「たるみ毛穴」と肌治療の違い
2026.09.15
フェイスリフト
大阪難波のMIYAフェイスクリニック院長の宮里です。
フェイスリフトのご相談では、「手術をすると毛穴も目立たなくなりますか?」と聞かれることがあります。
確かに、年齢とともに頬の毛穴が以前より目立ってきたと感じる方は少なくありません。
しかし、フェイスリフトは毛穴そのものを治療する手術ではありません。
今回は、加齢による「たるみ毛穴」とフェイスリフト、美容皮膚科治療の関係についてお話しします。
年齢とともに毛穴が目立つのはなぜ?
毛穴が目立つ原因は一つではありません。
皮脂分泌、角栓、ニキビ、ニキビ跡などさまざまですが、年齢とともに目立ってくる毛穴には、皮膚の弾力低下も関係しています。
若い頃は目立たなかった毛穴が、加齢とともに縦長に見えるようになることがあります。
このような変化は一般的に「たるみ毛穴」と呼ばれています。
フェイスリフトで「たるみ毛穴」は改善する?
フェイスリフトでは、加齢によって下垂した皮膚やSMASなどの組織を引き上げ、フェイスラインや頬のたるみを改善します。
その結果、皮膚の緊張や見え方が変化し、術後に毛穴が以前より目立ちにくく感じられることはあります。
ただし、ここで大切なのは、
フェイスリフトは毛穴を小さくするための手術ではない
ということです。
皮脂分泌や毛穴周囲の皮膚の状態、ニキビ跡など、毛穴が目立つ原因そのものがフェイスリフトによってなくなるわけではありません。
そのため、「フェイスリフトをすれば毛穴もなくなる」と考えるのは適切ではありません。
毛穴そのものには美容皮膚科治療を
フェイスリフト後にも毛穴が気になる場合には、その原因に応じた美容皮膚科治療を考えます。
たとえば、レーザーや高周波(RF)、ピーリング、肌育治療など、毛穴の状態によって選択肢は異なります。
大切なのは、単に「毛穴」という言葉だけで治療を決めるのではなく、なぜ毛穴が目立っているのかを見極めることです。
「たるみ」と「肌質」は分けて考える
私は、顔の若返りを考えるとき、顔の形の老化と、皮膚そのものの老化を分けて考えることが大切だと思っています。
フェイスリフトは、下垂した組織を引き上げ、顔の輪郭を整えることを得意とする治療です。
一方、毛穴やシミ、細かな肌質の変化については、美容皮膚科治療の方が適していることがあります。
フェイスリフトをしたから、すべての肌治療が必要なくなるわけではありません。
逆に、美容皮膚科治療を続けていれば、進行した組織の下垂まで改善できるわけでもありません。
顔全体を若々しく見せるために
フェイスリフトの目的は、単に皮膚を引っ張ることではありません。
下垂した組織を適切な位置へ戻し、自然な輪郭を取り戻すことが大切です。
そして、その輪郭に肌のハリやツヤ、毛穴などの「肌質」が加わることで、顔全体の若々しい印象につながります。
たるみには、たるみに適した治療を。
毛穴には、毛穴の原因に適した治療を。
ひとつの治療ですべてを解決しようとするのではなく、それぞれの老化の原因に合わせて治療を選択することが大切だと考えています。
