大阪難波で顔・フェイスライン専門の
形成外科専門医による
美容整形外科・美容皮膚科・形成外科

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ドクターコラム

形成外科・美容外科・整形外科の違いを形成外科専門医がわかりやすく解説!

2023.07.15

コラム

大阪難波のMIYAフェイスクリニック院長の宮里です。

当院は、「美容外科」、「形成外科」、「美容皮膚科」を標榜するクリニックです。
以前より、美容外科と形成外科の違いがよくわからないという声や、違いをわかっていたつもりがそうでなかったり、または「整形外科」と混同された患者様から誤って当院へ問い合わせのお電話を頂くこともあります。
そこで今回は、形成・美容・整形の3つの外科の違いについてご説明させて頂きたいと思います。

形成外科とは

生まれつき、病気、怪我などにより、通常の形から変形してしまった身体の一部をあるべき形に戻す治療を行う外科。頭から足の先までの身体表面全体を治療対象とし、診療では保険が適応されます。
代表的な治療には、口唇裂(みつくち)のような生まれながらの先天異常や、癌の広範囲切除後や顔面の重度の外傷などで生じた身体の変形に対する形成・再建手術などがあります。

美容外科とは

身体の見た目を美しく整える外科。顔面をはじめとして身体表面全体を治療対象とするため、形成外科の中の一分野と言われています。
美容外科は、異常のない自身のパーツを理想通りの容姿に作り変えるための外科です。病気や怪我等に対する治療ではないため保険適応はなく、すべて自費診療となります。
美容外科での代表的な治療には、二重まぶたなど眼瞼の手術、鼻を高くする隆鼻術、顔面や首のたるみをとるフェイスリフト、余分な脂肪を取る脂肪吸引、乳房の形を整える手術などのほか、ヒアルロン酸注入やレーザー照射などの非外科的な治療も含まれます。

しかし、手術によってはその2つの領域を重複するものもあり混乱を招くことがあります。

 

形成外科での保険適用治療の場合

例えば、目の見開きが悪く、生活に支障をきたすほどの症状があれば、「眼瞼下垂症」という病名のもと保険診療で治療(眼瞼下垂症手術)を受けることができます。
これはまぶたの見開きを改善するだけを目的とした治療です(たるみとりや、二重ライン等の審美的要求は不可)。
形成外科(一部、眼科)での保険治療

 

美容外科での自費治療の場合

ところが眼瞼下垂症手術は目を大きくパッチリさせる治療にもなるので、結果的に見た目を変えてしまう治療にもなります。
そこで、せっかく手術する機会があるならば、自分の理想の目元にできたらと思う方も少なくないかと思いますが、保険診療では患者様の審美的な要求にお応えできません。
例え、生活に支障をきたすほどの中〜重度の眼瞼下垂症状があったとしても、見た目にこだわって審美的な治療を付加(たるみをとりたい、二重ラインにこだわりたい等)したいのであれば、(混合診療はしてはならないので)、その治療は保険は使えず自費で受けなければなりません。
美容外科での自費治療

 

形成外科でも美容外科と同等の施術は受けられるか

形成外科と美容外科の大きな違いは、形成外科は保険診療で、美容外科は自費診療となります。
形成外科は、保険診療上の病名に基づいて治療を行います。その治療結果で審美的な変化を伴うこともありますが、それを目的で行う治療ではありませんので、形成外科と美容外科の施術は同等ではなく、区別しなければなりません。
もし、保険診療上の病名がある状態であっても、明らかに審美的要求を満たす目的の治療であるならば、保険診療を離れ自費診療での対応となります。
自費診療となれば患者様の審美的要求に対し可能な限り徹底的に対応することになります。

 

整形外科とは

顔以外の四肢、背骨、骨盤を治療対象とし、骨折やねんざ、腰痛、リウマチや関節痛など、事故や年齢などの何らかの原因によって不具合が生じた骨や筋肉などの運動機能を改善する診療科です。

整形がつくと、整形外科=美容整形とイメージされがちです。しかし、厚生労働省は「美容外科」、「形成外科」、「整形外科」という診療科は認めていても、「美容整形外科」は認めていません。
よく耳にする美容整形は俗称で、正しくは美容外科、つまり、美容整形=美容外科ですが、整形外科とは全く違うものです。しかしながら、美容整形という言葉は広く認知され、今や世の中に馴染みきっているかと思います。世間の会話の中で、正確な呼称でないとダメ!、俗称を使ってはダメ!ということはないので、きっと今後も美容整形という言葉が無くなることはないかと思います。

 

MIYAフェイスクリニックは形成外科専門医による美容クリニック

日本では美容治療経験の有無に関係なく、医師免許があれば自己申告で美容外科医を名乗ることができますので、患者様はドクター選びで結果が変わることは否めません。
基本的に美容外科は形成外科の一部であり、手術の一つ一つの技術は、紛れもなく形成外科の技術です。
そのため『実力のある美容外科医』になるためには、まずは形成外科医としての手術手技や経験を身につけて、形成外科専門医の資格を取得し始めて、美容外科医としてのスタートラインに立てるといっても過言ではありません。そのため患者様にとってのドクター選びは形成外科専門医であることを基準にして、美容外科を主体とした診療経験をどれだけ積み重ねているドクターであるかが重要なポイントになります。
MIYAフェイスクリニックは、形成外科専門医であり、美容医療の経験豊富な宮里院長により、美容を「医療」として安心・安全な質の高い治療をご提供いたします。

本ページを監修した
医師情報

<医師名>

院長 宮里裕

院長 宮里裕

<資格>

  • 医学博士
  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 医学博士
  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員

<医師の経歴>

1997年
近畿大学医学部 卒業
2003年
近畿大学大学院医学研究科 卒業。同附属病院形成外科(医学部講師)及び麻酔科、他関連病院形成外科(部長)等を経て、美容外科の基礎となる形成外科、麻酔科の診療実績を積み重ねる。
2008年
リッツ美容外科 大阪院
2011年
恵聖会クリニック 心斎橋院院長
2019年2月
MIYAフェイスクリニック 開院

<所属学会情報>