大阪難波でフェイスリフト専門クリニック
日本専門医機構認定 形成外科専門医による
美容外科(美容整形)・美容皮膚科・形成外科

TEL.06-6585-9138

ドクターコラム

「できる」より「最善」を選びたい ~私があえて行わない治療がある理由 ~

2026.07.22

フェイスリフト

大阪難波のMIYAフェイスクリニック院長の宮里です。

美容外科医として経験を重ねる中で、私が大切にしている考え方があります。
それは、「できること」と「行うこと」は違うということです。

美容医療では、「この手術はできますか?」というご質問をいただくことがあります。
もちろん、美容外科医として幅広い知識や技術を身につけることは大切です。
私自身も、患者様の選択肢を狭めたくないという思いから、
ヒアルロン酸やボトックスなどの注入治療、鼻整形、目元の手術、フェイスリフト、
そして顔面骨切りまで、さまざまな美容医療を学び、経験してきました。
しかし、経験を重ねるほどに、強く感じるようになったことは、
できるから行う」のではなく、「患者様にとって最善だから行う」という考え方の大切さです。

その代表的な例が、顔の形だけでなく、
噛み合わせという重要な機能にも関わる顎(アゴ)の骨切り手術です。

噛み合わせは「見た目」だけの問題ではない

噛み合わせは、単に食事をするためだけのものではありません。
上下の歯が適切に噛み合うことで、咀嚼(食べ物を噛むこと)や発音、
顎の動きなど、口腔機能が保たれています。
そのため、噛み合わせを変える治療では、顔の形だけを考えればよいわけではありません。
術前の診断から、手術、術後の咬合管理、必要に応じた矯正治療まで、
長期的な視点で治療を考える必要があります。
つまり、噛み合わせに関わる治療は、手術だけで完結するものではないと私は考えています。

専門性を知っているからこそ、私は行わない

私は大学病院勤務時代、形成外科医局へ国内留学されていた
口腔外科を専門とする歯科医師の先生方と一緒に診療する機会がありました。
そこで目の当たりにしたのは、噛み合わせという機能を守るための、
口腔外科医の先生方の非常に高度で繊細な知識と技術でした。
その専門性の深さを知った私は、歯科医師ではない自分が、
十分な診療体制を持たずに見よう見まねで行うべきものではないと強く感じました。
そのため私は、ルフォーⅠ型骨切り術やSSRO(下顎枝矢状分割術)のように、
顔の形を変えると同時に、噛み合わせにも関わる手術は行っていません。
これは、これらの手術を否定しているわけではありません。
むしろ、適切な診断と治療計画のもとで、口腔外科医や矯正歯科医など、
複数の専門家が連携しながら継続的に診療できる環境で受けることが重要な治療だと考えています。
自分が行わないと決めるためには、その治療の重要性と専門性を理解していなければなりません。
私は、その専門性を知っているからこそ、
自分のクリニックで行うべき治療ではないと判断しています。

「何でもできる医師」より、「責任を持てる医師」でありたい

私は、美容外科医として、何でも自分で行えることだけが、良い医師の条件だとは考えていません。
大切なのは、患者様にとって本当に必要な治療を見極め、責任を持ってご提案できること。
そして、自分が行うべきではない治療については、
その理由を正直にお伝えできることだと考えています。
自分が得意とする治療には責任を持って全力を尽くす。
一方で、自分が十分な診療体制を提供できないと考える治療には、あえて手を出さない。
それもまた、医師として患者様に対して負うべき責任の一つだと思っています。

「できる」ではなく、「患者様にとって最善か」を考える

美容医療では、医師が「できる治療」を受けるのではなく、
患者様にとって「自分に合った治療」を選ぶことが大切です。
そのためには、医師がすべての治療を行える必要はありません。
むしろ、「この治療は自分が責任を持って行えるのか」「この治療を受ける患者様にとって、
本当に最善の環境を提供できるのか」を考えることが、医師には必要だと私は考えています。
私は、この考え方を形成外科医として学び、
美容外科医として経験を重ねる中で、ますます強く持つようになりました。
これからも、流行や話題性に流されるのではなく、患者様にとって
本当に価値があると考える治療を、一つひとつ丁寧にご提案していきたいと思っています。

医師としての責任

できるから行う」のではなく、「患者様にとって最善だから行う」。
そして時には、「できるけれど、あえて行わない」。
その判断も含めて、医師としての責任だと私は考えています。

本ページを監修した
医師情報

<医師名>

院長 宮里裕

院長 宮里裕

<資格>

  • 医学博士
  • 日本専門医機構認定 形成外科専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 医学博士
  • 日本専門医機構認定 形成外科専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員

<医師の経歴>

1997年
近畿大学医学部 卒業
2003年
近畿大学大学院医学研究科 卒業。同附属病院形成外科(医学部講師)及び麻酔科、他関連病院形成外科(部長)等を経て、美容外科の基礎となる形成外科、麻酔科の診療実績を積み重ねる。
2008年
リッツ美容外科 大阪院
2011年
恵聖会クリニック 心斎橋院院長
2019年2月
MIYAフェイスクリニック 開院