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ドクターコラム

ヒアルロン酸注入の失敗とは

2025.07.29

コラム

大阪難波のMIYAフェイスクリニック院長の宮里です。
ヒアルロン酸注入は、プチ整形治療の中の人気施術の一つで、当院においても多くの患者様にご来院頂いております。この施術は、手軽に受けることができ、効果の即効性もあるため、多くの方に喜んでもらえる注入治療ですが、身体に針を刺して、自分の体内にあるヒアルロン酸とは違い人工的に作られたヒアルロン酸、すなわち異物を注入する医療行為です。
つまり、この治療にはメリットだけでなく、リスクや合併症などのデメリットがあることの認識が必要で、実際にそのデメリットが生じた場合、「ヒアルロン酸注入を失敗された」と感じることが多くなるかと思います。

ヒアルロン酸注入での「失敗の原因」

ヒアルロン酸注入での「失敗の原因」は、大きく二つ挙げられます。
① 注入量、注入層、及び注入部位に適さないヒアルロン酸製剤の選択などにみられる医師の知識や注入技術の問題
② ヒアルロン酸製剤に含まれる不純物やヒアルロン酸の分解物に対するアレルギー反応や細菌感染など、ヒアルロン酸製剤自体が原因で生じる問題
などが挙げられます。

ヒアルロン酸注入の失敗例

注入部位にしこりがある

品質の悪いヒアルロン酸製剤を使用した場合、注入したヒアルロン酸製剤の種類が適切でない場合、過剰な注入の場合など、吸収されずに固まってしこりができることがあります。
(例)
・ほうれい線への注入によりしこりが残った、不自然な表情になった。
・涙袋への注入を繰り返しているうちに、硬くゴツゴツしたしこりが残った。

 

注入部位が凸凹、不自然な盛り上がりがある

ヒアルロン酸を適量以上に注入した場合、適切でないヒアルロン酸製剤が選択された場合などで、不自然な盛り上がりや凹凸が生じる場合があります。
(例)
・前額の丸みを作る目的でヒアルロン酸注入をしたが、ボコボコした不自然な盛り上がりが生じた。
・鼻根部に注入を繰り返しているうちに、ヒアルロン酸が流れて太く不自然になった。

 

表情の変化で、注入部位が盛り上がる

顔の立体的な構造や表情の影響を配慮せず、ヒアルロン酸を不適切な部位や層へ注入した場合、過剰な量を注入した場合、表情の変化で不自然な盛り上がりや違和感が生じることがあります。
(例)
・目の下のクマに対し注入したが、表情の変化、眼球の動きに伴って、注入部位が盛り上がる。

 

希望通りのイメージの結果にならなかった

希望するイメージが医師に伝わらなかったことによるコミュニケーション不足、ヒアルロン酸の注入量、注入部位などが適切でなかったことによる医師の技術力の問題などが考えられます。
(例)
・アゴが小さいので注入したが、希望以上に大きく尖りすぎとなった。
・涙袋や、目の上(上眼瞼)の陥凹に対し注入を繰り返しているうちに、ティンダル現象(ヒアルロン酸が光を通す特性があるため、皮膚の下で青白く見える現象)が生じ不自然になった。
・口唇への注入量が多かったため、不自然に厚くなり、感覚も鈍くなった。

 

遅発性結節の発生

注入して数週間〜数ヶ月、あるいは1年以上経った後に、注入部位に一致して生じた腫れ、痛みを伴うしこりを遅発性結節と言います。
ヒアルロン酸製剤は、もともとアレルギー反応が少ないように作られていますが、全くないわけではありません。ヒアルロン酸に含まれる不純物(安価なヒアルロン酸に多い?)やヒアルロン酸の分解物に対する遅発性のアレルギー反応が原因として推測されています。
(例)
・1年以上前にアゴに注入したが、急にしこりが触れ、腫れと痛みを伴うようになった。

 

ヒアルロン酸注入による血流障害

医師の注入技術の影響が考えられるが、皮下の血管を直視して注入ができるわけでないため、熟練の医師であっても完全回避できるリスクではない。
注入したヒアルロン酸が原因となり血管閉塞症状が生じると、初期症状で血行不良となった範囲に、皮膚の色調の変化(白→赤→紫)、水疱形成などの皮膚症状がみられる。これが進展すると皮膚は黒色の壊死とかわり、あるいは、失明などの重篤な合併症が生じる可能性もあるため、早期発見、早期治療が必要。
(例)
・ほうれい線への注入後、鼻、頬の範囲で鈍痛、鬱血症状、及び小水疱形成が見られた。

 

ヒアルロン酸注入を失敗した場合の対処法

ヒアルロン酸注射を失敗した場合に第一選択となる対処法は、ヒアルロニダーゼというヒアルロン酸分解酵素を溶かしたい部位に注入し、注入したヒアルロン酸を分解・溶解する方法です。
ヒアルロニダーゼは、施術の結果に満足度が得られない場合や、しこりや不自然な膨らみ、アレルギー症状、血流障害の疑いなどが生じた場合に使用されます。
溶解反応は、注入後すぐに生じ、約1週間後には元の状態に戻すことが可能です。

・「ヒアルロニダーゼ注入法(ヒアルロン酸分解注射)」ページはこちら

 

MIYAフェイスクリニックは「1番綺麗なあなた!」の実現を目指して、より質の高い施術をご提案します。「ヒアルロン酸注入」をお考えの方は、MIYAフェイスクリニックへお気軽にお問い合わせ下さい。
カウンセリングでしっかりと適応を見極め、最良のご提案をさせていただきます。

・「ヒアルロン酸注入」施術一覧はこちら

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『ヒアルロン酸注入』の症例写真

20代/女性

【涙袋形成(ヒアルロン酸注入)の症例写真】

涙袋形成 ヒアルロン酸注入 症例

【涙袋形成(ヒアルロン酸注入)の施術説明】

ヒアルロン酸注入で涙袋形成を行います。

 

【涙袋形成(ヒアルロン酸注入)の料金】

ニューラミス 0.1cc¥5,500(手技料¥11,000・税込)

 

【涙袋形成(ヒアルロン酸注入)のリスクと副作用】

内出血・腫れ・浮腫・稀に感染、血流障害、アレルギー

 

【口唇増大術(ヒアルロン酸注入)の症例】

口唇増大術,ヒアルロン酸

【口唇増大術(ヒアルロン酸注入)の施術説明】

口唇増大術は、ヒアルロン酸を口唇に注入することで、唇の輪郭を整えて唇をボリュームアップさせる施術です。

 

【口唇増大術(ヒアルロン酸注入)の料金】

・口唇専用ヒアルロン酸 kiss
0.1cc ¥11,000(別途手技料¥11,000・税込)

 

【口唇増大術(ヒアルロン酸注入)のリスクと副作用】

内出血・腫れ・浮腫・稀に感染、血流障害、アレルギー

 

【アゴ(ヒアルロン酸注入)の症例】

アゴ ヒアルロン酸 症例
アゴ ヒアルロン酸 症例

【アゴ(ヒアルロン酸注入)の施術説明】

顎(アゴ)にヒアルロン酸を注入することで、美しくメリハリのある印象になります。また、Eラインが整う事で横顔が美しくなり、正面から見る輪郭がシャープになります。

 

【アゴ(ヒアルロン酸注入)の料金】

ニューラミスボリューム 0.1cc¥6,600、クレヴィエルコントア 0.1cc¥11,000、ジュビダームビスタボリューマXC 0.1cc¥11,000、(手技料¥11,000・税込)

 

【アゴ(ヒアルロン酸注入)のリスクと副作用】

内出血・腫れ・浮腫・稀に感染、血流障害、アレルギー

本ページを監修した
医師情報

<医師名>

院長 宮里裕

院長 宮里裕

<資格>

  • 医学博士
  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 医学博士
  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員

<医師の経歴>

1997年
近畿大学医学部 卒業
2003年
近畿大学大学院医学研究科 卒業。同附属病院形成外科(医学部講師)及び麻酔科、他関連病院形成外科(部長)等を経て、美容外科の基礎となる形成外科、麻酔科の診療実績を積み重ねる。
2008年
リッツ美容外科 大阪院
2011年
恵聖会クリニック 心斎橋院院長
2019年2月
MIYAフェイスクリニック 開院

<所属学会情報>