大阪難波のMIYAフェイスクリニック院長の宮里です。
当院では、『ハム目が気になる、治したい』という悩みの患者様がご来院されます。
ハム目(ソーセージ目・プックリ目)とは?
ハム目とは、糸で縛ったハムに例えた目元の状態の俗称です。ソーセージ目やプックリ目と呼ばれることもあります。食卓で馴染みのあるハムを想像させる表現は伝わりやすいので、私もこの言葉を使わせて頂くことがあります。
しかし、ハム目は学術用語ではなく決まった定義がないため、
ある人は、
二重整形術後のダウンタイム中で、二重のラインの食い込みと、二重のラインの上下の膨らみに強いコントラストがある腫れた状態をハム目と呼ぶことがあれば、
また、ある人は、
単に二重幅が広すぎる状態をハム目と呼ぶこともあります。
このように、一概にハム目と言っても人によりハム目に関する認識の仕方が異なることがあります。そのため、悩みとなる問題点を抽出できるように慎重にカウンセリングでの聞き取りを行うのですが、その治療対象となるハム目状態に関しては、以下の共通点があることに気づきます。
ハム目の判断ポイント
①目元のスッキリ感がなく、いかにも美容整形手術を受けたとわかるような不自然さを感じる。
②二重まぶたのラインとまつげまでの間がプックリと膨らんで腫れぼったい。
③まつ毛の上に、ぷっくり膨らんだ皮膚で覆いかぶさり、まつげの生え際が隠れてみえない。
などです。
ハム目の原因
ハム目の原因としては下記のようなものが考えられます。
・二重の引き込みが弱い
二重になるには、目を開く筋肉と二重ラインが癒着している必要があり、この癒着が弱いと二重の引き込みが弱弱いとハム目になってしまいます。また、瞼を開く力が弱くても、二重の引き込みが弱くなります。
・筋肉(眼輪筋)のバランスが悪い
眼輪筋は、目の開閉に使われる筋肉で、まぶたのたるみの原因になる筋肉です。
・繊維組織(コラーゲン)が多い
まぶたの繊維組織(コラーゲン)が多いことで、ハリと弾力が生まれますが、多すぎるとふっくらし過ぎてしまいます。
・皮膚のたるみがある
加齢によって皮膚がたるんでいる、生まれつきたるみがあるなど、たるみが原因で二重ラインが伸びたような印象になってしまうことがあります。
・まぶたの脂肪が多い
脂肪が多いとぷっくりする原因になることがあります。
生まれつきハム目の方もいれば、二重整形後にハム目になることもあります。
二重整形手術時のデザインであまりに広い二重幅にすることでハム目になるリスクが上がります。
これらの問題点を解決するために、ハム目修正において必要な治療法をご提案させて頂くことになります。
ハム目を修正・治し方
ハム目と言っても患者様の目の状態や原因によって修正方法が異なります。
①プックリとしたボリューム部分を減らす
上眼瞼たるみ取り術(上眼瞼切開法)で、その原因となる二重からまつげまでの皮膚を切除することでたるみや余剰な組織を除去することでハム目をすっきりさせることできます。
②目の開きを良くしてハム目を治す
眼瞼下垂症のため目の開きが悪い場合は、見開き拡大術(眼瞼下垂術))の手術をすることで、目の見開きを良くなり、もたついている組織がグッと奥に引き込まれてだぶつきをなくしハム目を修正することができます。
また、二重整形直後のハム目は、ほとんどがダウンタイムである腫れやむくみといった症状によるものです。腫れやむくみが落ちついてくるとハム目の状態も回復する場合が多いので、まずは腫れやむくみが完全に引きまで待ちましょう。
ハム目を治す方法は、まぶたの状態によってご提案する施術が変わります。ハム目でお悩みの方は専門医までご相談ください。
ハム目を防ぐ方法
では、これから二重整形手術を検討されている方が、ハム目にならない(されない?)ように注意することは?
目元の状態が違えば、埋没法や切開法などの術式の選択も変わりますが、どの術式でもハム目にならないように注意を払ったデザインを行う必要があります。
まず最初に、二重ラインの幅や形を決めるために専用ブジーを用いた術前の二重まぶたのシミュレーションを行います。
その際に、担当医に対して
『ハム目にならないようにしてください!』
と患者様が訴えてもいいのですが、術者がハム目に疎い、あるいは経験が浅い医師であれば正しく伝わるかどうかはわかりません。
ハム目を回避するには、具体的にこうして欲しいという内容、例えば
『まつ毛の付け根が見える二重ラインにしてください!』
と伝え、さらに参考となる目元の画像をみせることができれば理想的です。
実際のところ、二重整形手術を行う医師が、必ずしもハム目の修正対応もできるわけではありません。
ハム目は、二重ラインとまつげの間の皮膚のたるみが原因となることが多いため、ハム目修正はそのたるみを取り除くだけでも随分とスッキリさせることができます。
そのため、埋没法などのプチ整形治療での対応では限界が生じ、ほとんどの場合で切開手術が適応になります。
そのとき術者には、ハム目だけでなくまぶたの状態を総合的に診て、それに最も適した治療法(術式)を提案できる判断力とスキルを持ち合わせていることが不可欠です。
しかしながら、スキルがある医師でもそもそもハム目のことがわからない(わかっていないことに気づいていない?)ベテランにあたってしまえば、ハム目を回避できない可能性があります。
そのため、最低でも術前に自分の担当医がこれまで手がけた症例写真の傾向をみて、自分が理想とするものが多いか?、もしくは自分が嫌と感じる結果が多くないか?の確認をしておくことはとても重要なことかと思います。
そして、いざ自分が二重整形のカウンセリングや手術をうけるときには、
『ハム目にならないようにしてください!』
というだけでなく、
あらかじめ用意した理想的な目元の画像をみせながら、
※『まつ毛の付け根が見える二重ラインにしてください!』
と担当医にアピールできたらいいかと思います。
※ 最近はこのように言われる方が増えています。
MIYAフェイスクリニックでは、院長の私、宮里がカウンセリングを行います。
ハム目にならない二重整形をご希望の方はこちらをご覧いただき、カウンセリングをご検討ください。
切らない二重整形『埋没重瞼(まいぼつじゅうけん)埋没ふたえ』はこちら
ハム目修正の症例
【上眼瞼たるみ取り手術(上眼瞼切開法・他院修正・ハム目修正)の症例137】
【上眼瞼たるみ取り手術(上眼瞼切開法・他院修正・ハム目修正)の施術説明】
上眼瞼切開法は二重のライン上を切開し余剰な皮膚を切除することによる上眼瞼たるみとり手術であり、状態によって眼輪筋や眼窩脂肪を適量切除できます。また、余剰な皮膚切除量によって二重幅を変えることができます。
【上眼瞼たるみ取り手術(上眼瞼切開法・他院修正・ハム目修正)の料金】
上眼瞼たるみ取り手術(上眼瞼切開法)¥319,000(税込)
(他院手術歴のある場合:¥429,000(税込))
【上眼瞼たるみ取り手術(上眼瞼切開法・他院修正・ハム目修正)のリスクと副作用】
腫れ、内出血、肥厚性瘢痕