大阪難波でフェイスリフト専門クリニック
日本専門医機構認定 形成外科専門医による
美容外科(美容整形)・美容皮膚科・形成外科

TEL.06-6585-9138

ドクターコラム

フェイスリフトと糸リフト、どっちがいい?
〜効果・持続期間・ダウンタイム・向いている人の違い〜

2026.08.14

フェイスリフト

大阪難波のMIYAフェイスクリニック院長の宮里です。

顔のたるみが気になり始めた患者様から、
「糸リフトとフェイスリフト、どちらを受けた方がいいですか?」
「糸リフトを繰り返していますが、そろそろフェイスリフトを考えた方がいいでしょうか?」
というご相談をいただくことがあります。
どちらも「顔のたるみを改善する治療」として知られていますが、
実際には治療方法も、期待できる効果も、ダウンタイムも大きく異なります。
結論から申し上げると、糸リフトとフェイスリフトのどちらが優れている、
という単純な比較ではありません。
大切なのは、「今のたるみの状態に対して、どちらの治療が適しているのか」を考えることです。
今回は、過去のコラム内容と重複するところがありますが、
改めてフェイスリフトと糸リフトの違いについて美容外科医の立場から詳しく解説します。

糸リフトとは?

糸リフトは、皮膚の下に特殊な糸を挿入し、たるんだ組織を引き上げる治療です。
皮膚を大きく切開する必要がなく、フェイスリフトと比較すると
身体への負担やダウンタイムを抑えやすいことが特徴です。
そのため、
・初めてたるみ治療を受ける方
・たるみが比較的軽度の方
・大きな手術にはまだ抵抗がある方
・長いダウンタイムを取れない方
などにとっては、検討しやすい治療だと思います。
一方で、余ってしまった皮膚そのものを切除する治療ではありません。
そのため、たるみが強くなるほど、糸だけで得られる変化には限界が出てきます。

フェイスリフトとは?

フェイスリフトは、耳の周囲などを切開し、皮膚だけではなく、
その下にあるSMASなどの組織を適切に処理しながら、顔のたるみを改善する手術です。
余った皮膚を切除できることも、糸リフトとの大きな違いです。
特に、「フェイスラインのもたつきやジョール、頬から顎周囲にかけてのたるみ」が
目立つようになってくると、フェイスリフトの方が大きな改善を期待できる場合があります。
ただし、切開を伴う手術ですので、腫れや内出血などのダウンタイムがあり、傷跡も残ります。
また、血腫、感染、神経障害、皮膚障害などの合併症についても
理解したうえで手術を受ける必要があります。

糸リフトとフェイスリフトの大きな違い

両者の最も大きな違いは、単純に「切るか、切らないか」だけではありません。

糸リフト

皮下に挿入した糸によって組織を引き上げます。
比較的軽度のたるみに適しており、ダウンタイムを抑えながら変化を得たい場合には選択肢になります。
ただし、加齢によって生じた余剰皮膚を取り除くことはできません。

フェイスリフト

皮膚を切開し、SMASなどの深部組織を処理するとともに、余剰皮膚を切除することができます。
そのため、中等度以上のたるみでは、糸リフトよりもしっかりとした改善を期待できます。
その代わり、手術の負担やダウンタイムは大きくなります。
つまり、「負担の少なさ」を重視するのか、「たるみそのものをしっかり改善すること」を
重視するのかによっても選択は変わります。

糸リフトの効果はどのくらい続く?

これは患者様から非常によくいただく質問です。
糸リフトの効果は永久ではありません。
使用する糸の種類、挿入方法、たるみの程度、皮膚や脂肪の状態、
加齢の進み方などによって持続期間には個人差があります。
また、「糸が残っている期間」と「患者様がリフトアップ効果を実感できる期間」は
必ずしも同じではありません。
そのため、単純に「○年間もちます」と言い切ることは難しい治療です。

フェイスリフトの効果は何年もつ?

フェイスリフトについても、「10年もつ」「○年間効果がある」と
単純に考えない方がよいと思います。
フェイスリフトを受けても、その後の加齢が止まるわけではありません。
私が患者様に説明するときには、「フェイスリフトによって一度たるみを改善し、
その改善した状態から再び加齢が進んでいく」という考え方をお伝えしています。
手術を受けなかった場合と比べれば、その後もたるみの程度には差が残っていくと考えられます。
つまり、フェイスリフトは「何年間だけ効いて、ある日突然元に戻る」という治療ではありません。

糸リフトを何回したらフェイスリフトを考えるべき?

「糸リフトを○回受けたらフェイスリフト」という明確な基準はありません。
2回でフェイスリフトを検討する方もいれば、
何度か糸リフトを受けながら経過をみる方もいらっしゃいます。
重要なのは回数ではなく
「糸リフトを受けても、自分が求める改善が得られなくなってきたかどうか」です。
以前は糸リフトで満足していたのに、「最近はあまり上がった感じがしない」、
「効果を感じられる期間が短くなった気がする」、「フェイスラインの余った皮膚が気になる」
という状態になってきたのであれば、治療方法そのものを見直すタイミングかもしれません。

40代・50代なら糸リフト?フェイスリフト?

これも年齢だけで決めることはできません。
同じ50歳でも、たるみの程度は大きく異なります。
骨格、皮膚の厚さ、脂肪量、体重変化、
これまで受けてきた美容医療などによっても顔の状態は違います。
そのため、「40代だから糸リフト」、「50代になったらフェイスリフト」
という決め方を私はおすすめしていません。
年齢ではなく、現在のたるみの程度と、
患者様がどこまでの改善を希望されているのかを見て判断することが重要です。

フェイスリフトをすると不自然な顔になる?

「フェイスリフトをすると、引っ張られたような不自然な顔になりませんか?」
これも非常によくいただく質問です。
フェイスリフトの目的は、顔を強く後方へ引っ張ることではありません。
たるんだ組織を適切な位置へ移動させ、余った皮膚を無理なく処理することが重要です。
もちろん、術式や手術の設計、患者様の骨格・皮膚・脂肪の状態などによって仕上がりは異なります。
だからこそ、「どれだけ強く引き上げるか」だけではなく、
その方の顔にとって自然な改善とは何かを考えることが大切だと思っています。

フェイスリフトをすれば、ほうれい線もなくなる?

フェイスリフトを検討している方には、ここも知っておいていただきたいポイントです。
フェイスリフトによって頬のたるみが改善すると、ほうれい線が浅くなることはあります。
しかし、フェイスリフトをすれば、ほうれい線が完全になくなるとは限りません。
ほうれい線には皮膚や脂肪の下垂だけでなく、骨格や鼻周囲の構造なども関係しているからです。
残ったほうれい線に対しては、手術後の状態を確認してから、
必要に応じてヒアルロン酸など別の治療を組み合わせた方が自然な場合もあります。
一つの手術ですべてを解決しようとしないことも、美容医療では大切だと考えています。

結局、糸リフトとフェイスリフトはどっちがいい?

ここまでを簡潔にまとめます。
比較的軽度のたるみで、ダウンタイムを抑えたい場合には、糸リフトが選択肢になります。
一方、たるみが進行し、余剰皮膚やフェイスラインのもたつきをしっかり改善したい場合には、
フェイスリフトが適している可能性があります。
そして最も重要なのは、「何歳だから」「糸リフトを何回したから」ではなく、
現在の顔の状態と希望する変化から治療を選ぶことです。

糸リフトを続けるか迷い始めたら、一度立ち止まって考えてみる

私は、糸リフトを否定しているわけではありません。
糸リフトには糸リフトの良さがあり、フェイスリフトにはフェイスリフトの良さがあります。
問題は、現在のたるみの状態と治療方法が合わなくなっているのに、
同じ治療を繰り返し続けてしまうことです。
「今まで糸リフトだったから、今回も糸リフト」ではなく、
「今の自分の顔には、何が一番適しているのか」をその都度考えてよいのです。
フェイスリフトは決して気軽な手術ではありません。
傷跡やダウンタイム、合併症について十分理解したうえで受ける必要があります。
だからこそ私は、フェイスリフトを検討されている患者様に、
必ずしも手術を急いでいただく必要はないと考えています。
一方で、糸リフトを繰り返しても以前ほど満足できなくなり、
フェイスラインのたるみそのものを改善したいと感じるようになったのであれば、
それはフェイスリフトについて一度詳しく知ってみるタイミングなのかもしれません。

「糸リフトか、フェイスリフトか」ではなく、「今の自分にとって、どちらが適切なのか」。
その視点で治療を選んでいただきたいと思います。

本ページを監修した
医師情報

<医師名>

院長 宮里裕

院長 宮里裕

<資格>

  • 医学博士
  • 日本専門医機構認定 形成外科専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • 医学博士
  • 日本専門医機構認定 形成外科専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員

<医師の経歴>

1997年
近畿大学医学部 卒業
2003年
近畿大学大学院医学研究科 卒業。同附属病院形成外科(医学部講師)及び麻酔科、他関連病院形成外科(部長)等を経て、美容外科の基礎となる形成外科、麻酔科の診療実績を積み重ねる。
2008年
リッツ美容外科 大阪院
2011年
恵聖会クリニック 心斎橋院院長
2019年2月
MIYAフェイスクリニック 開院